教育について|学部


カリキュラム

1年生のカリキュラムは、生物学科に早く慣れてもらうことと、しっかりした基礎を作ってもらうことに主眼を置いています。研究室紹介、個別指導がおこなわれる生物学セミナーは、オリエンテーション的性格の授業です。学科教員全員による入門講義(生命科学シリーズ)と基礎実験(生物学基礎実験B、生物学実験)は、2年生以降に受ける専門的な授業の基礎となるものです。

2年生から3年生にかけては、分子生物学や生理化学、細胞生物学、発生生物学、生態学、系統学の専門的な内容の講義がおこなわれます。平行して開講される実験では、実際にDNA操作、タンパク質の抽出、細胞培養、フィールド調査などをおこない、生物学における実験の重要性を理解し、基本的な研究技術を身につけます。また、千葉大学の教員だけではカバーしきれない内容は、他の大学や研究所などの先生方による集中講義で補われます。こうして、生物学のさまざまな分野を広く学ぶとともに、各人の興味に合わせて学習し、しだいに専門性を高めていけるようなシステムになっています。

3年生の後期からは、自分が特に興味をもっている研究専門分野の教員の研究室に所属し、個別指導のもとで1年半かけてひとつの研究テーマについて卒業研究をおこないます。自分専用の机や実験スペースがもてるのもこのときからです。研究室ゼミ(演習)では、卒業研究の進行状況や英語で書かれた研究論文の内容紹介をおこない、プレゼンテーションや討論の能力を養います。最後にその成果を披露する卒業研究発表会があります。

シラバス

主な開講科目

教育課程編成と実施の方針

自由・自立の精神の堅持

論理的に自ら問題を考え、解決できる能力を身につけることができるような教育を提供する。

地球規模的な視点からの社会とのかかわりあい

生物学分野における地球的規模の問題を理解し、それに対して自己の専門的能力を役立てる教育を提供する。

普遍的な教養

普遍的な教養を身につけるため普遍教育の「教養コア科目」と「教養展開科目」および「初修外国語科目」を選択できるようにする。

専門的な知識・技術・技能

授業、実習、卒業研究をとおして生物学のそれぞれの分野の最先端の一翼を担う専門知識を提供する。

高い問題解決能力

卒業研究および実験・実習で教員との議論およびゼミ、発表会をとおして、情報の収集し、論理的に考え、問題を整理し、現状分析を通して問題解決へのプロセスに取り組む、学生自身による実践的研究の場を提供する。

学位授与方針

自由・自立の精神の堅持

千葉大学憲章「つねに、より高きものをめざして」を念頭におき、生物学ならびに関連分野の先端知識・技術を修得することを常に心がけ、それを実践できること。

地球規模的な視点からの社会とのかかわりあい

生命倫理、遺伝子組換えの安全性、動物愛護、地球環境などの問題に関心をもち、法令を遵守しながら生物学の実験を進められること。

普遍的な教養

地球上の生物の多様性を理解していることを基盤に、「多様性」という共通項で文化や価値観の多様性まで幅広く考察できること。

専門的な知識・技術・技能

生物学の基礎的な知識、実験手法を修得し、それを土台にして卒業研究を推進することができること。研究成果を適切な図表を用いてわかりやすく論理的に発表し、質疑にも適切に応答できること。

高い問題解決能力

卒業研究の実施において、研究論文やデータベースなどのさまざまな媒体から専門的な情報を収集・分析し、解明すべき問題点を正確に把握し、解決方法を論理的に構築できること。また問題解決のために、指導教員や院生との議論を通じて研究を計画し、他者との協力のもとに研究を遂行できること。

取得できる資格

所定の科目を履修した場合、以下の資格を取得し、就職に役立てることができます。

  • 中学校教諭一種免許状(理科)
  • 高等学校教諭一種免許状(理科)
  • 学芸員資格(博物館法による)